【スーパーのバイトは発注もしないといけないの？】元社員が解説！

その悩みこの記事で解決します！

 

スーパーでバイトを始めようと思っている方や、すでにバイトを始めている方の中には、「発注」という言葉に不安を感じる人も多いでしょう。

確かに、商品の在庫管理や発注は重要な業務です。

でも、バイトだからといって必ずしも発注業務を任されるわけではありません。

 

ちなみに筆者の僕はイオンで６年働きました。

大手スーパー6年の経験と５００人以上のバイトさんとの交流で、現場の生きた知識を蓄積。

スーパーのバイトに関する情報なら、誰にも負けない自信があります！

そんな僕の経験を元に解説します。

 

この記事では、スーパーのバイトと発注業務の関係について、私の経験を基に詳しく解説します。

 

（この記事で分かること）

 

スーパーのバイトが発注を担当するケース【5選】

①長期勤務のベテランバイト

スーパーで長期間働いているベテランバイトは、

発注業務を任されるケースがあります。

 

私がイオンで働いていた時、水産部門に5年以上勤務しているパートさんがいました。

その方は、日々の売れ行きや季節変動をよく把握していたので、一部の商品の発注を任されていました。

 

長期勤務者は店舗の運営方針や顧客の購買傾向を熟知しているため、適切な発注判断ができるのです。

 

ただし、全ての発注を任されるわけではありません。

主に日配品や、売れ筋の定番商品など、比較的予測しやすい商品の発注を担当することが多いです。

 

 

②特定の部門に精通したバイト

ある特定の部門で長く働いているバイトさんは、

その部門の商品発注を担当することがあります。

 

例えば、私が水産部門で働いていた時、鮮魚コーナーを担当していたベテランのパートさんがいました。

その方は、魚の種類や旬、仕入れ先との関係などに詳しかったため、鮮魚の発注を一部任されていました。

 

特定の部門に精通したバイトさんは、その分野の専門知識を持っているため、より適切な発注判断ができるのです。

 

ただし、発注権限は限定的で、通常は担当者のチェックを受けます。

また、高額な商品や特別な仕入れが必要な商品については、正社員が判断することが一般的です。

 

 

③学生アルバイトリーダー

学生アルバイトの中でリーダー的存在の人が、

発注業務の一部を担当することがあります。

 

私がイオンで働いていた時、大学生のアルバイトリーダーが、文具コーナーの発注を一部任されているケースを見ました。

その学生は勤務歴が長く、他のバイトの指導も行っていたので、店長から信頼されていました。

 

学生アルバイトリーダーは、他のバイトの模範となるだけでなく、責任のある業務を通じて成長の機会を得られます。

 

ただし、学業との両立を考慮して、発注業務の負担が大きくなりすぎないよう配慮されます。

また、最終的な判断は正社員が行い、学生の負担を軽減しています。

 

 

④繁忙期の一時的な担当

お中元やお歳暮など繁忙期には、

一時的にバイトが発注を担当することがあります。

 

私が経験した例では、お歳暮シーズンに食品部門のベテランパートさんが、ギフト商品の追加発注を任されていました。

通常の業務に加えて、ギフトコーナーの在庫管理と発注補助を行っていたのです。

 

繁忙期は正社員の負担が増大するため、信頼できるバイトに一部の発注業務を任せることで、業務を円滑に進められます。

 

ただし、これはあくまで一時的な措置です。

繁忙期が過ぎれば、通常の業務分担に戻ります。

また、バイトの負担が過度にならないよう、勤務時間や他の業務とのバランスに配慮されます。

 

 

⑤小規模店舗での多能工的バイト

小規模なスーパーでは、バイトでも多様な業務をこなす「多能工」的な役割を担うことがあります。

 

私の知人が働いていた地方の小さなスーパーでは、長年勤めているパートさんが、品出しから接客、そして一部の商品の発注まで幅広く担当していました。

小規模店舗では人員が限られているため、このような柔軟な業務分担が必要になるのです。

 

多能工的なバイトは、店舗運営の多くの側面に関わるため、発注業務も自然と担当するようになることがあります。

 

ただし、これは小規模店舗特有の状況です。

大手チェーン店では、業務の分業化が進んでいるため、バイトが発注を担当するケースは限られます。

また、小規模店舗でも、最終的な発注決定権は店長や正社員が持っていることが一般的です。

 

 

バイトが発注を担当するメリット・デメリット【5選】

①スキルアップの機会

バイトが発注を担当することで、

貴重なスキルアップの機会を得られます。

 

私がイオンで働いていた時、発注を任されたバイトさんは、商品知識や在庫管理のスキルが飛躍的に向上していました。

例えば、水産部門で鮮魚の発注を担当していたパートさんは、魚の旬や需要予測など、プロ顔負けの知識を身につけていたのです。

 

発注業務を通じて、商品管理、需要予測、コスト管理など、ビジネスに直結するスキルを実践的に学べます。

 

これらのスキルは、将来的に正社員になる際や、他の業界に転職する時にも活かせる貴重な経験となります。

実際、私の同僚だったバイトさんの中には、この経験を活かして正社員に昇格した人もいました。

 

 

②責任感の醸成

発注業務を任されることで、

バイトの中に強い責任感が芽生えます。

 

私が経験した例では、青果部門で季節の果物の発注を担当していたパートさんがいました。

その方は、「自分が発注した商品が売れ残ったら申し訳ない」という思いから、売り場の状況や天候の変化にも細心の注意を払うようになりました。

 

発注という重要な業務を任されることで、仕事に対する姿勢が変わり、より主体的に働くようになります。

 

この責任感は、発注業務だけでなく、他の仕事にも良い影響を与えます。

例えば、接客態度が改善されたり、売り場の美化により気を配るようになったりするのです。

 

 

③正社員の業務負担軽減

バイトが発注を担当することで、

正社員の業務負担を軽減できます。

 

私がイオンで働いていた時、正社員は発注以外にも多くの業務を抱えていました。

例えば、売り場のレイアウト変更、新人教育、クレーム対応など、様々な仕事に追われていたのです。

そんな中、信頼できるバイトに一部の発注を任せることで、正社員はより重要な業務に集中できるようになりました。

 

バイトが発注を担当することで、店舗全体の業務効率が向上し、より良いサービス提供につながります。

 

ただし、これは全ての発注をバイトに任せるという意味ではありません。

あくまで、バイトができる範囲で発注を担当し、正社員がそれをサポートして最終確認するという形が一般的です。

 

 

④ミスのリスク

バイトが発注を担当する際の最大のデメリットは、

ミスのリスクが高まることです。

 

私が経験した例では、日用品コーナーを担当していたバイトさんが、似たような商品を間違えて発注してしまったことがありました。

結果として、売れない商品が大量に入荷し、処分に苦労したのです。

 

発注ミスは在庫過多や品切れにつながり、店舗の収益に直接影響を与える可能性があります。

 

特に経験の浅いバイトが発注を担当する場合、商品知識や需要予測の不足から、このようなミスが起こりやすくなります。

また、発注システムの操作ミスによる誤発注のリスクもあります。

 

 

⑤バイトの負担増加

発注業務を任されるデメリットは、バイトの精神的・時間的負担が増加する可能性があることです。

 

私の同僚だったパートさんの中には、発注業務を任されてから残業が増えた人もいました。

売り場の状況確認、在庫チェック、発注入力など、従来の業務に加えて新たな仕事が増えたためです。

 

発注業務は責任が重く、ストレスを感じるバイトも少なくありません。

 

特に学生アルバイトの場合、学業との両立が難しくなる可能性があります。

また、発注ミスへの不安から、過度に慎重になりすぎて業務効率が落ちることもあります。

 

 

発注業務に関わるバイトの心構え【3選】

①責任感を持って取り組む

発注業務に関わるバイトは、

高い責任感を持って取り組むことが大切です。

 

私がイオンで働いていた時、発注を任されていたベテランのパートさんは、毎日欠かさず売り場の状況を確認し、細かくメモを取っていました。

「自分の発注が店舗の売上に直結する」という意識を持って、真剣に業務に取り組んでいたのです。

 

発注は店舗運営の要となる重要な業務です。

バイトだからといって適当に扱うのではなく、店舗の一員として責任を持って取り組む姿勢が求められます。

 

具体的には、以下のような行動が大切です。

・勤務時間外でも売り場の状況を気にかける
・天候や行事など、売上に影響する要因に注目する
・発注した商品の売れ行きを追跡し、次回の発注に活かす

 

 

②積極的に学ぶ姿勢を持つ

発注業務に関わるバイトは、

常に新しい知識やスキルを吸収する姿勢が重要です。

 

私の同僚だった学生アルバイトで、文具コーナーの発注を担当していた人がいました。

その人は、商品知識を深めるために、休憩時間を使って文具メーカーのカタログを熱心に読んでいました。

また、ベテラン社員に積極的に質問し、発注のコツを学んでいたのです。

 

発注業務は奥が深く、常に学ぶべきことがあります。積極的に学ぶ姿勢を持つことで、より正確で効率的な発注が可能になります。

 

具体的には、以下のような行動が大切です。

・商品知識を深めるため、カタログや業界誌を読む
・先輩社員や上司に積極的に質問する
・発注システムの操作方法を完全にマスターする
・過去の発注データを分析し、傾向を掴む

 

 

③コミュニケーションを大切にする

発注業務に関わるバイトは、

他のスタッフとのコミュニケーションを大切にする必要があります。

 

私がイオンで働いていた時、青果部門で発注を担当していたパートさんは、毎日のように他の部門のスタッフと情報交換をしていました。

例えば、精肉部門の特売情報を聞いて、野菜の需要増加を予測し、発注に反映させていたのです。

 

発注は単独で行うのではなく、店舗全体の状況を考慮して行う必要があります。

そのためには、他のスタッフとの密なコミュニケーションが欠かせません。

 

具体的には、以下のような行動が大切です。

・朝礼や引き継ぎの際に、積極的に情報共有する
・他部門の特売情報や在庫状況を確認する
・顧客の声や要望を共有し、発注に反映させる
・発注に関する疑問や不安は、すぐに上司に相談する

 

 

発注スキルを身につけるコツ【3選】

①日々の売上と在庫の動きを観察する

発注スキルを身につけるためには、日々の売上と在庫の動きをよく観察することが大切です。

 

私がイオンで働いていた時、水産部門のベテランパートさんは、毎日欠かさず売り場を巡回し、どの商品がどれくらい売れているか、どの商品の在庫が減っているかを細かくチェックしていました。

その観察眼は鋭く、「今日は刺身の売れ行きが良いから、明日は刺身用の魚を多めに発注しよう」といった具合に、翌日の発注に活かしていたのです。

 

日々の売上と在庫の動きを観察することで、商品ごとの需要パターンが見えてきます。この「目利き」の力が、適切な発注につながります。

 

具体的には、以下のような観察ポイントがあります。

・時間帯ごとの売れ筋商品の変化
・週末と平日の売れ行きの違い
・特売商品の影響
・季節商品の動き
・在庫の回転速度

 

これらの観察を続けることで、「この商品は午後から売れ始める」「この商品は週末に需要が増える」といった感覚が身につきます。

そして、この感覚が正確な発注につながるのです。

 

 

②天候や行事の影響を学ぶ

発注スキルを向上させるには、天候や行事が売上に与える影響を学ぶことが重要です。

 

私がイオンで働いていた時、青果部門の発注を担当していたパートさんは、毎日欠かさず天気予報をチェックしていました。

「明日は雨だから、鍋物の材料が売れるはずだ」「来週は運動会シーズンだから、お弁当用の野菜の需要が増えるだろう」といった具合に、天候や行事を考慮して発注量を調整していたのです。

 

天候や行事は、お客様の購買行動に大きな影響を与えます。

これらの要因を考慮した発注ができれば、機会損失や過剰在庫を防ぐことができます。

 

具体的には、以下のような影響を学ぶ必要があります。

・雨の日は惣菜や即席麺の需要が増える
・暑い日はドリンクや冷たいデザートが売れる
・花見シーズンはお弁当関連商品が人気になる
・お盆や正月は帰省客向けの商品需要が高まる
・地域の祭りやイベントがある日は特定の商品が売れる

 

これらの影響を理解し、先回りして発注に反映させることで、より適切な在庫管理が可能になります。

 

 

③過去のデータを分析する習慣をつける

発注スキルを磨くには、過去の売上データを分析する習慣をつけることが効果的です。

 

私がイオンで働いていた時、日用品コーナーの発注を担当していたベテランのパートさんは、毎週末に過去の売上データを見返す時間を作っていました。

「去年のこの時期はこの商品が売れていたな」「先月の特売の時は在庫が足りなくなったから、今回は多めに発注しよう」といった具合に、過去のデータを次の発注に活かしていたのです。

 

過去のデータを分析することで、売上の傾向や季節変動を把握することができます。

これにより、より精度の高い需要予測が可能になり、適切な発注につながります。

 

具体的には、以下のようなデータ分析のポイントがあります。

・前年同期比での売上推移
・月別、週別の売上傾向
・特売時と通常時の売上差
・新商品導入時の既存商品への影響
・天候や行事と売上の相関関係

 

これらのデータを定期的に分析する習慣をつけることで、より戦略的な発注が可能になります。

また、データに基づいた発注は、感覚だけに頼る発注よりも説得力があり、上司や同僚への説明もしやすくなります。

 

 

【補足】発注業務はバイトの成長機会

発注業務を任されることは、バイトにとって大きな挑戦であると同時に、貴重な成長の機会でもあります。

 

発注を通じて身につけたスキルは、将来的にビジネスの様々な場面で活かすことができます。

 

私自身、イオンで働いていた時に発注業務を経験したことで、以下のようなスキルが身についたと感じています。

・数字を見る力
・需要を予測する力
・リスク管理能力
・コスト意識
・責任感

 

これらのスキルは、その後の仕事でも大いに役立ちました。

例えば、別の会社に転職した際も、在庫管理や需要予測の経験が評価され、早々に責任ある立場を任されました。

 

発注業務は単なる数字合わせではありません。お客様のニーズを理解し、それに応える力を養う、とても創造的な仕事なのです。

 

もちろん、最初から完璧にできる必要はありません。少しずつ経験を積み、失敗から学びながら、徐々にスキルを向上させていけばいいのです。

 

 

最後に（まとめ）

まとめるとこうなりました。

 

 

 

 

スーパーのバイトが発注を担当するケースは、決して珍しいことではありません。

特に長期勤務のベテランバイトや、特定の部門に精通したバイトが発注を任されることがあります。

 

発注業務を担当することは、バイトにとって大きなスキルアップの機会となります。

 

商品知識や需要予測、コスト管理など、ビジネスに直結するスキルを実践的に学べるからです。

また、責任ある業務を任されることで、仕事に対する姿勢も変わってきます。

 

一方で、発注ミスのリスクや業務負担の増加といったデメリットもあります。

そのため、バイトが発注業務を担当する際は、責任感を持って取り組む、積極的に学ぶ姿勢を持つ、そしてコミュニケーションを大切にするといった心構えが重要です。

 

発注スキルを身につけるには、日々の売上と在庫の動きをよく観察すること、天候や行事が売上に与える影響を学ぶこと、そして過去のデータを分析する習慣をつけることが効果的です。

 

発注業務は決して簡単なものではありませんが、これらのスキルを磨くことで、より正確で効率的な発注が可能になります。

そして、ここで身につけたスキルは、将来的にビジネスの様々な場面で活かすことができるのです。

 

スーパーのバイトとして発注業務に携わる機会があれば、それを貴重な経験として前向きに捉え、積極的に取り組んでみてください。

きっと、あなたの成長につながるはずです。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。