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突然の決断:退職代行という選択

私は30代半ば、中堅IT企業でシステムエンジニアとして働いていました。
入社以来、残業は当たり前、休日出勤も多く、身体的にも精神的にも限界を感じていました。あるプロジェクトでは徹夜が続き、気づけば意識が朦朧とする日も。このままでは体を壊す、と強く危機感を抱き始めた頃、ふとSNSで「退職代行」という言葉を目にしました。

正直なところ、最初は「そんなサービス、本当に使えるのか?」と半信半疑でした。自分の口から「辞めます」と伝えるのが筋だろう、という固定観念もありました。しかし、上司の顔が目に浮かび、あの威圧的な態度を想像するだけで胃がキリキリと痛み、一歩も踏み出せない自分がいました。「退職したい」と切り出せば、きっと引き止め工作にあい、嫌味を言われ、さらに状況が悪化するだけだと確信していました。そんな思いを抱えながら数日が経ち、心身はさらに疲弊していきました。

一歩踏み出す勇気:無料相談の利用


ある日の深夜、またしても残業を終え、終電で帰宅する電車の中で、私は思い切って退職代行サービスのウェブサイトを検索しました。いくつかのサービスを比較検討し、実績があり、弁護士監修を謳っている会社に絞り込みました。深夜でしたが、無料相談のフォームがあったので、藁にもすがる思いでこれまでの状況と、退職したいという強い意志を書き込みました。

翌朝、目が覚めると、すぐに担当者からの返信が来ていました。丁寧な文面で、私の状況に寄り添う言葉が並べられており、少しだけ心が軽くなったのを覚えています。すぐに電話で相談できるとのことだったので、仕事が始まる前に、思い切って電話をかけました。

電話口の担当者は、非常に落ち着いた声の男性でした。私の話にじっくりと耳を傾け、途中で遮ることなく、すべてを聞き出してくれました。話しているうちに、これまでの会社に対する不不満やストレスが堰を切ったように溢れ出し、気づけば涙が止まらなくなっていました。「もう大丈夫ですよ。私たちが代わりに伝えますから」という彼の言葉に、私は初めて深い安堵感を覚えました。

担当者からは、退職代行の具体的な流れ、費用、そして成功事例や注意点について詳しく説明がありました。費用は決して安くはありませんでしたが、この精神的な苦痛から解放されると思えば、安いものだと感じました。私はその場で依頼することを決意しました。

連絡手段の遮断と不安な一日
依頼後、担当者からは会社への連絡は一切不要であること、そして会社からの連絡は全て代行サービスが対応するので、私自身は会社からの電話やメールを無視して良い、という指示がありました。私はすぐに会社の関係者からの連絡先をブロックし、通知を切りました。これで本当に会社から解放されるのか、という期待と、本当に大丈夫なのかという不安が入り混じった複雑な気持ちでした。

翌朝、いつも通り出勤準備をする時間になっても、会社に行く必要がないという事実に、不思議な感覚を覚えました。通勤ラッシュを避けて、私はゆっくりとコーヒーを淹れ、窓の外を眺めていました。数時間後、携帯電話に会社からの着信履歴がいくつか残っていました。やはり、代行サービスからの連絡で、会社側は混乱しているようでした。しかし、私は指示通り、一切連絡を取りませんでした。

昼過ぎに、代行サービスから進捗報告の連絡が入りました。会社からは「引き止めたい」「一度話がしたい」という連絡があったが、代行サービスが「ご本人の意思が固く、直接の連絡は望んでいない」と伝えたとのことでした。私は、直接上司と対峙することなく、退職の意思が伝えられたことに、心底ホッとしました。

想像以上にスムーズな退職プロセス
その日の夕方には、再び代行サービスから連絡があり、会社側が退職を受理し、退職日や最終給与、離職票の送付方法などについて調整が進んでいるとの報告を受けました。私は何もせず、ただ報告を待つだけで良いという状況に、驚きと感謝しかありませんでした。

数日後には、会社から離職票や雇用保険に関する書類が郵送されてきました。退職代行サービスを通じての退職であるため、会社側から嫌がらせや不当な扱いは一切なく、必要な書類は全て滞りなく受け取ることができました。有給休暇も全て消化することができ、最終的には給与も無事に振り込まれました。

退職代行を利用して得たもの


この体験を通じて、私は退職代行サービスを利用して本当に良かったと心から感じています。

最大のメリットは、やはり精神的な負担からの解放です。パワハラ上司や人間関係の悪化、過重労働など、辞めたくても辞められない状況にいる人にとって、退職代行はまさに命綱のような存在だと感じました。自分の口から辞意を伝えることの精神的ハードルは想像以上に高く、それが退職を躊躇する大きな要因となっていたからです。

また、法的な知識に基づいた対応をしてもらえることも大きな安心感につながりました。有給消化や離職票の発行など、退職に関する権利をしっかりと主張してもらい、不当な要求を跳ね返してもらえたことも、自分で交渉していたら難しかったでしょう。

もちろん、費用はかかりましたが、私はその費用を「失いかけた心と体の健康を取り戻すための投資」だと考えています。あのまま働き続けていたら、もっと大きな代償を払うことになっていたかもしれません。

退職代行は、決して「逃げ」ではありません。むしろ、自分自身を守り、新たな人生を踏み出すための「戦略的な選択」だと私は確信しています。もし今、私と同じように退職に悩んでいる人がいるなら、一度専門家に相談してみることを強くお勧めします。私のように、きっと心の底からの安堵と、新しい未来への一歩を踏み出す勇気を得られるはずです。

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